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​動線と家具のサイズについて

家具をご購入する前に、必ずご確認いただきたいのは「動線と動作空間を確保できるか」ということです。動線とは、日常生活の中で人が動く軌跡のこと。動作空間とは、人が動作をするスペースのことを指します。

 

どんなに素敵な家具をご購入いただいても、通行の妨げとなってしまっては素敵な家具だと言えません。お部屋をどのように使うのか、普段の生活を思い返しながら家具をお選び下さい

​サイズについて

家具を選ぶ段階で最も大切なのはサイズです。 
天井の高いショールームで見た家具を搬入して、大きさのギャップを感じた方も多いはず。 
家具本体の大きさはもちろん、引出しや扉が開けられるか、歩くためのスペース確保できるかも考慮する必要があります。

​動作空間の確保

家具の周りには、動作空間(人が動くためのスペース)が必要になります。 
横を通ったり、人同士がすれ違ったり、家具の扉や引き出しを開けることも日常では欠かせません。 
動作空間を誰かが通ることになってしまうと、その人の動作は妨げられてしまいます。 
下記に動作空間の例を提示してみました。実際は多少前後しますが、ご参考にどうぞ。

動線空間の例

1.人が通る:60 cm~

※横を向いて通る場合:45 cm~

2.人と人がすれ違う:110cm~

3.人が物を持って通る:65 cm~

4.椅子を引いて座る:80 cm~

5.椅子に座っている人の後ろを通る:95 cm~

6.開き戸や引き出しから物を取る:80 cm~

※最低限必要な空間の例です。 
ゆとりを見込んでいただくと、よりスムーズな動線空間を確保いただけます。

​視線と配置

出入り口付近や、お部屋の中央部に背の高い家具を置くと、お部屋全体を圧迫してしまいます。 
また、中央に背の高い家具を置くことは、家具の固定がしづらくなるため危険です。 
左右に家具を配置する際には、視線の手前側に背の高い家具を、奥側に低い家具を置くと、
遠近感が出てお部屋をより広く見せられます。家具の奥行きや高さ・色合いを統一することも、スッキリ見せるポイントです。

​ダイニングルーム

テーブルに向かうときは、一人分の占有面積を幅約60cm、奥行き約40cmと考えます。 
加えて30cmほど広いものをお選びいただけると、よりゆったりとお使いいただけます。 
テーブルの奥行きが80cm程度あれば、向かい合った椅子をテーブルの下に収納可能です。

 

長方形や正方形のテーブルは、壁やキッチンカウンターに沿って設置することができます。 
そのため、省スペースでの設置が可能といえます。 
円形やオーバル(楕円)、ビーンズ型などは、角がない分スムーズな動線確保が可能です。

​リビングルーム

ソファに座った際の一人分のスペースは幅60cmほど。 
寝転がって使用したり、ゆったりと2人で座るなら座面の幅130~150cm、奥行きは70cmくらいが目安です。

 

センターテーブルを設置する際は、ソファとの間を50cm程度開けると、脚をゆったり伸ばせます。 
ソファとセンターテーブルの高さが同じか、テーブルの方が5cm程度高くなるのが理想的です。

 

TVボードの高さは、座って見たときにテレビの中心と目線がほぼ水平、もしくは少し下がるぐらいが適切です。 
座る位置とテレビの設置位置は、テレビ画面の縦サイズの約3倍ほど離れているのが理想的とされています。

​ベットルーム

一日の疲れを癒すベッドルームは、一生の3分の1を過ごす大切な空間です。 
マットレス選びはもちろん、設置スペースも考慮する必要があります。

 

ベッドの周りには、通路として65cm程度のスペースを確保して下さい。 
壁際に設置する場合は、かけ布団がずり落ちたり、湿気の発生を防ぐため10cm程度開けましょう。 
さらに、足元(フットボード側)にも50cmほどのスペースがあると、ベッドメイキングが問題なくできるはずです。 
また、宮付きの場合や収納引出しが付いたタイプは、タンス・チェスト同様にその可動域に注意しましょう。

 

チェストやドレッサーも同様で、引出しや扉を開けるためのスペースを確保して下さい。 
もちろん、引き出しや扉の造りも重要なポイントです。 
毎朝の支度をすることを考えると、ストレスの溜まらない開閉ができるものがよいでしょう。

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